証券口座の仕組みとは?

近年、金融取引市場への参加者が増えています。副業的に取引を行うトレーダーが増加しているということなのですが、社会的な将来への不安や経済の低迷などの背景と同時に、政府による法令などで取引環境が整備され、より一般的な消費者が参加しやすくなったという事情があります。その際に利用されるのがネット証券です。

ネット証券とは、ネットで証券を売買することで、オンライン上で取引を行うことができるインターネット専用の証券会社のことを指します。ネット証券は、売買する上での時間制限や担当者制などをなくすことで、取引手数料が安くなり、自分の好きな時間に収集した情報を使って取引できるのが大きなメリットの一つですが、口座開設も簡単にできるというメリットもあります。

そういったネット証券で証券口座を開設することで市場の取引に誰でも参加できるようになるのです。では、そもそも証券口座とはなんでしょうか。今さら人には聞けない基本中の基本。ここでざっとおさらいしてみましょう。

証券口座と銀行口座は似たように見えるけど、何が違うの?

口座と言えば一般的な人の答えは銀行の預金口座などが思い浮かべられることでしょう。最寄りの銀行で申し込み、主に現金という資産を口座に預けるのが一般的な利用方法です。ですが、金融取引では口座というと銀行口座のほかに証券口座なども指すことになります。証券口座と銀行口座はそもそもどういった違いがあるのでしょうか。

まず、証券口座は株式投資や投資信託などの金融取引をするための口座です。現金を預けておくこともできますし、保有する株式やそのほかの金融商品を預けておくことも可能です。銀行口座は基本的に現金だけですから、その点は大きく違いますね。

つまり、銀行口座は現金の資産を預けるためのアカウントであり、証券口座は資産運用や投資をするために利用する口座なのです。逆に言えば、銀行口座で株式投資などの投資はできません。できるとすればせいぜい定期などでより利率のいい預け方を模索するくらいでしょう。昨今は利息も微々たるもの。昔ほど銀行に資産を預けても利益を得ることには期待できません。だからこそ、今、証券口座が注目されるわけですね。

証券口座には投資の原資(資金)となる現金も預けることは可能です。そして、その資産はファンドなどで運用され、わずかですが、銀行同様に利息がつくようになった証券口座もあります。ですが、基本的には証券口座は投資用の口座だと思ってください。

証券口座には郵便局や銀行の口座で発行されるような通帳はない!?

それぞれの口座の違いは明確にわかったかと思いますが、もうひとつ、証券口座と銀行口座に大きな違いがあります。それは、証券口座からは現金の出し入れをすることはできないという点です。銀行口座のようにATMなどから自由に預けた資産を引き出すことができないのです。

では、預けた資産を動かすにはどうするのでしょうか。それは、パソコンや携帯電話を使ってインターネットから口座開設をするときに指定した自分の銀行口座や、郵便局の自分の口座に出金依頼をするのです。そして、証券会社から銀行口座に振り込まれ、銀行にて反映されます。そのときになって実際にやっと現金化することができるのです。

ですので、証券口座は株式や投資信託を購入するための口座なので、頻繁に何度もお金を入出金したりすることがありません。一応、電子取引明細は発行できるようになっているので、銀行や郵便局のような通帳は発行されません。公共料金の引落しもできません。

また、証券会社のほとんどは土日祝日に出金依頼をかけても対応ができないので注意が必要です。

このように証券口座と銀行口座は性質がまったく違うのです。とはいっても、証券口座も管理の仕方などに関しては基本的には銀行口座と同じですので扱いは難しくありません。証券口座を開設するのに特別な知識や対応方法があるわけではないので、冒頭のように昨今はアマチュア的なトレーダーが増加して、株投資などが一般的になってきているのです。

銀行には投資信託を購入するための口座もある!?

証券口座では投資ができますが、銀行口座では基本的に投資はできません。そもそも銀行の預金に対するペイオフなどといった法令と、金融投資に関するユーザーの資産を保護するためなどの法令が違うこともありますし、投資促進を進めている政府による少額投資非課税制度であるNISAも用意していることもあり、投資が目的になる証券口座では特に利用しやすいような環境が整っています。このように、証券口座と銀行口座ではこれらを取り巻く環境がそもそも違っています。ですので、非課税などの恩恵を受けたり、なんらかしらの対応をするためにも投資のときには証券口座を用意しなければならないのです。

とはいっても、銀行においても一部の銀行では投資に向けた口座を用意しているところも少なくありません。預金を預ける普通口座などとは違っていて、主に投資信託をするための特別な口座です。証券会社にも投資信託のサービスや口座を用意しているところもありますが、銀行でも投資信託のサービスを用意していて、その銀行の投資信託で運用するためだけの口座が開設できるのです。

そもそも投資信託とは、銀行や証券会社が用意するファンドなどに申し込むことで資産運用ができる商品です。いろいろなタイプがありますが、基本的にはファンドマネージャーなどが預けた資産を運用して、利益を配分してくれる仕組みになっています。投資信託の魅力は株式投資などと違って自分で銘柄を指定したり、保有株などの損益を管理するといった手間が省ける点にあります。その上、プロの投資家であるファンドマネージャーが資産を管理・運用してくれるので、資産運用としての成功率も高いものになっています。

銀行でも投資信託用の口座を用意しているので、証券会社ではなく銀行口座で投資をしたい人はこちらを利用することも可能です。ただ、ネット証券では株式投資のほかに投資信託のサービスも同時に行っているところも少なくありません。比較してどちらにメリットがあるかを検討する必要はあります。後述する安全性などから、おすすめしたいのは証券会社の口座の方ですが。

投資したい場合、なぜ銀行ではなく証券会社の口座を作らされるの?

金融取引で一番トレーダーが多く、市場規模も大きいのが株式市場への投資になります。株式投資をする場合、現状では証券会社に口座開設するのが一般的です。先ほどから何度か書いているように、投資には基本的に証券口座が必要になるのですが、理由はほかにもあります。

それは、現在、多くの企業どころかほとんどの企業が株券を電子化しています。要するに売買をする、あるいは現物株なんて呼び方をするものの、あくまでもオンライン上で行われ、実際に株券と呼ばれる紙を受け取ったり渡したりするわけではありません。かつては実際に株券という紙の券が存在していました。ですが、今はデータ上での授受になっているのです。

その場合、口座を管理している企業は口座の安全性を確立したり、顧客へのサービスを維持するほか、株の管理もしなければなりません。そういった業務はサービス性と透明性、さらにはそのデータをなくさない信頼性も必要です。簡単に言えば、株の管理は大変なのです。

そういった事情もあってか、銀行ではあまり株の投資を管理することはありません。ただ、昔からある企業がある時点で株式を電子化したとしても、それ以前から株を保有している人もいるでしょう。そんな人のために銀行によっては株を預けることのできる特別口座を用意している場合もあります。

ですが、基本的には株式投資などをする場合は、証券会社、特にネット証券で口座開設して売買を行うことが普通なのです。

株式は資産運用において自動的に購入する仕組みになっている?

資産運用をする際、自分でポートフォリオを組んで、それに合わせて銘柄や商品を選択したり、投資信託に投資してファンドマネージャーらに運用を任せるという方法があります。その際、基本的には株式が組み込まれることになります。

まず、ポートフォリオはローリスク・ローリターンからハイリスク・ハイリターンなど、どういった投資方針を好むかで組み方は変わってきます。自分で運用する場合はその細部に至るまで決定しなければなりませんが、投資信託ならローリスク・ローリターン型なのかハイリスク・ハイリターン型を選ぶ程度であとは証券会社あるいは銀行側が対応してくれます。

その際、投資する先はひとつではなく複数になります。投資の基本はリスクをできるだけ減らしたり分散するために分散投資をすることです。株だけでなく債権や先物などいろいろなものに分けて投資をしておくのです。要するにひとつがダメでもほかでカバーするといった感じでしょうか。自分で運用する場合にはこういったひとつひとつもすべて決めるので大変です。初心者には到底できませんので、投資信託を選ぶことをおすすめします。

いずれにせよ、運用の際には様々な商品に資産を分散して投資をするわけですが、株式投資で言えば国内の証券取引所に上場している国内株のほか、外国の市場で売買される外国株というのもあります。それぞれに特性や特徴があるのですが、銘柄においても安全性や流動性、収益性がまったく違っていて、銘柄によってリスクがまったく変わってきます。

そもそも株式は金融取引の商品各種においてはハイリスク・ハイリターンの部類に入ります。運用は少しでも今の資産価値よりも多くの利益を得るようにすることが基本ですよね。利益を少しでも得るため、多少リスクがあっても株に投資しておくこと。すると。利益を得やすくなる、あるいは得られる可能性が高まるのです。ですので、ポートフォリオを自分で組もうがファンドマネージャーに任せようが、大体株式投資は必ず組み込まれると言っても過言ではありません。

そう考えると、ユーザー目線では投資信託では株式投資はしていませんが、運用側としては株を扱っています。もし自分でポートフォリオを組むのであれば言わずもがなですが、投資信託においても銀行口座よりは証券口座の方が有利です。

証券口座は難しい手続きが不要で、資産管理をするのに向いている?

資産運用をする、あるいは投資をする場合において証券口座が有利な点はほかにもたくさんあります。ネット証券が台頭している現在、証券口座のメリットはさらに増えてきました。そのひとつに、特になにかの手続きをせずとも株式投資などが気軽にできる、ということが挙げられます。

かつては株式投資をするなどと気軽に言っても法的に個人投資家に対してはいろいろな制限が多かったですし、なにより、証券会社に出向いて手続きを取らなければならなかったので、簡単にできるものではありませんでした。若い世代のトレーダーにはまさに信じられないような面倒さと煩雑さがあったのです。

しかし、ネットでオンライン取引ができるようになった現在、口座開設時にいろいろと書類を用意したり、その証券会社のルールや取引ツールの使い方などを憶えたりと面倒はありますが、慣れてしまえばいつでも売買の指示を出すことができます。しかも自宅で、です。土日や祝祭日も関係ないですし、時間も24時間いつでも可能です。オンラインの取引ツールを利用すれば、証券会社の担当者を介することなく売買を進めることができるのです。

しかも株だけでなくほかの商品サービスも扱っているネット証券なら、口座開設をすることで株以外への投資も特に大きな手続きを踏まなくてもできるようになります。債権や先物、FX、投資信託など、各種金融取引に自分の意志で投資ができるのです。まさに、自分がファンドマネージャーになってバリバリと利益追求ができるのも証券口座のメリットです。

ですので、一度証券口座を開設してしまえば管理費もほとんどかかりませんから、放置していて思い立ったときに取引を始めるにも誰かになにか断りを入れる必要もないですし、自由気ままに投資をすることができます。もし今、投資に興味を持っているのであれば、なる早でネット証券に口座開設をすることをおすすめします。法令はどんどん変わっていき、ユーザー保護の観点では素晴らしいのですが、自由度が下がっているのも現実です。ですので、なるべく早くに始めることが大切です。

証券口座開設は店頭に出向くことなく簡単に申し込むことができる!

では、ネット証券で証券口座開設をするにはどうすればいいでしょうか。かつては総合証券会社の最寄りの支店に行き、窓口にて受け付け担当者と対面で申し込みをしたものですが、今はオンライン上ですべてが完了します。正確には重要書類は郵送になるので、すべてではないのですが、ユーザーから証券会社に郵便物を送るなどは基本的にはありません。

ネット証券各社で若干の違いはありますが、口座開設までの流れとしては大体が、まず証券会社のWEBサイトへアクセスして、オンラインで申込書を書きます。それに対して返信が来たら、そこに示された指示に従い、本人確認書類やマイナンバーの証明書を専用のアップローダーで転送、あとは審査を待ちます。口座開設には簡単な審査があるだけで特段厳しい審査はなく、基本的に誰でも口座開設をすることが可能です。

審査に通過すればログインIDやパスワードが郵送されてくるので、指定口座に取引の資金を入金します。そして証券口座に反映されれば、そこから,投資が始まるのです。

ひとつ、ここで提案させてください。もし今、株式投資や投資信託を始めようと考えている人は、ひとつの証券会社に絞るのではなく、とりあえず、いくつかのネット証券で口座を開いてみることをおすすめします。

初めての人だといくつも口座開設するのは大変だし、面倒だと考えるかもしれませんが、ネット証券で口座を開くのは、銀行口座を開くときのように長時間待たされることも、わざわざ店頭に出向く必要もありません。なぜなら、先にも述べたように、ネット証券で口座を開くのはパソコンからオンライン上で簡単に手続きを済ませるだけだからです。

ネット証券会社各社には個性があります。そしてそれは案外、トレーダーにとってパーフェクトではなかったりします。初心者に非常に向いたネット証券ですと、上級者になったときに物足りないかもしれません。デイトレーダーなど短期を好むのですが手数料がかかりすぎる、でも、分析のヒントになるニュースが充実しているかもしれません。そういった違いもありますし、単純にユーザー個人個人の好みの問題もあります。場合によっては画面の色でさえ好まないこともあり、ときにそれが取引の成果に影響を与えることだってありえます。

ですので、口座管理は確かに面倒になるのは否めませんが、口座開設費用や管理費、維持費がかからないのがネット証券のメリットでもありますし、ひとつの証券口座だけでなく、複数、開設することをおすすめするのです。複数の口座を開設してみるとより各社の比較ができますし、金融業界を広く見渡すこともできます。自分が投資でどうしたいのか、トレンドがどう流れているのかなどもわかってきます。そういったメリットもあるので、最初は複数、もし好みが固まってきたら、相性のいい証券会社に集約するというのも手ではないでしょうか。

証券口座は実は銀行預金をしておくよりも安全!?

証券会社の証券口座で投資することには、資金管理の安全面から見て、実は銀行口座よりも大きなメリットがあります。それは、証券会社の場合、万が一証券会社が破綻して倒産したとしても、その証券口座に入っている資産はしっかりと守られるからです。

今でこそ金融関係の法令で義務づけられているのでどの証券会社も同様ですが、証券会社は顧客から預かった投資用の資金や、取引によって得られた、あるいはこれから得られる損益を含め、証券会社の資産とは分けて管理する信託保全が実施されています。保全先の金融機関においても、金融機関と証券会社の資産は分けられているので、金融機関が破綻しても、顧客、つまりトレーダーの資産は守られるのです。

このように、証券口座の資産は非常に安全性が高いのです。ご存知のように銀行口座ですとペイオフ制度が実施され、証券口座同様に限りなく安全性を高くするようにはされていますが、日本のペイオフ制度は限度額が1000万円までの元本とその利息しか保証されていません。証券口座の場合はすべてですので、投資額が大きくなればなるほど安全性が高くなるのです。

ですので、証券口座で運用し、利益も含めてできるだけそこにプールしておくことで、銀行口座よりも間違いなく安全性が高くなります。証券口座から現金を自分の銀行口座へ出金する場合、一般的には手数料がかかりますが、ネット証券の中には指定金融機関であれば入金・出金が無料となるところもあります。そういったネット証券を選択すれば、それこそ資産はすべてネット証券に託し、現金化したいときに銀行口座に移し替えればいいのです。

このように銀行口座と証券口座は似ているようで似ていませんし、メリットやデメリットは大きく違います。ですが、投資など資産運用を考えている場合、明らかに証券口座を開設する方が便利です。銀行で投資信託ができないわけではないですが、証券会社でも投資信託のサービスはありますから、投資を優先して考えたとき、証券口座を早めに開設することが近い将来を明るいものにすることでしょう。

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